在留資格期間更新の事例


結論から申し上げますと、「日本人の配偶者等」という在留資格の期間更新について、代理申請を行い、無事に許可をいただきました。

その過程で感じたことや考えたことについてお話ししたいと思います。
以前、在留資格認定証明書の発行を代理でお手伝いしたのですが、気がつけば当初付与された在留期間1年の満了が近づいていました。

日本人 または 永住者 の 配偶者・ 実子 の場合、ほとんどが在留期間1年の許可となりますが、正直なところ非常に短いと感じます。
ご依頼者様は今年初めに日本へ入国し、計画されていた事業を進めておられ、在留期間満了日の3か月前である11月に期間更新の申請書類を提出したいとのことでした。
しかし、在留期間が短いため、本来求められる収入に関する証明書類の提出が難しく、提出可能な資料と理由書を少しずつ準備するようお伝えしていましたが、最終的には私にご依頼いただくことになりました。

ご依頼者様から送られてきた各種書類を確認すると、細かな誤りがいくつか見受けられました。(^^)
やはり第三者が書類をチェックすると、このようなミスはすぐに気づくものですが、作成者本人にとっては見落としやすいため、専門家のサポートを受けることの重要性を改めて感じます。
理由書案を作成してご依頼者様に提示し、少し修正を加える過程を経て、無事に申請を受理してもらいました。

在留資格申請を取次行政書士として代理する業務をしていると、ご依頼者様からは当然のように「結果はいつ頃出ますか」と聞かれます。
そのお気持ちは痛いほど分かるのですが……正直、誰にも分かりません。ㅠㅠ
とはいえ、まったく答えないわけにもいかないため、入管が公表している平均的な処理期間の1.5倍程度を目安にしておくようお伝えしています。
実際のところ、審査結果が早く出ることを一番願っているのは、ご依頼者様よりも行政書士側なのです。

想定よりも結果が大幅に遅れると、多くのご依頼者様は精神的に大きな負担を感じられます。
しかし……報酬をいただいて業務を行う行政書士の方が、もっと胃が痛くなります。特に、予想期間を大きく超えてしまい、ご依頼者様から催促が来るようになると、本当にやりきれない気持ちになります。
最近では審査状況の問い合わせも控えるよう強く求められているため、行政書士としてもただただ不安を抱えながら待つしかありません。

以前はパスポートや在留カード(当時は外国人登録証)を預かることもありましたが、審査期間が長期化している現在では、ご依頼者様にとっても不便であり、行政書士側にとっても大きな負担となります。
特にコロナ以降、永住許可の審査期間が指数関数的に延びてしまい、善良な管理者として他人の身分証を長期間保管することは大きなストレスです。
そのため、最近ではスキャンデータのみ確保し、原本はご依頼者様が保管する形が一般的で、例外的に審査中に必要となった場合や結果が出た際に原本を受け取って更新手続きを行います。

一方で、結果があまりにも早く出ると嬉しい反面、少し戸惑うこともあります。
行政書士は多くの業務をオンラインで処理しているため、申請システム上で許可を意味する「発行待ち」と表示されることは確認できますが、具体的な結果は在留カードの現物を受け取って初めて分かります。
結局、更新手続きのためにご依頼者様から在留カードの原本を送っていただく必要があるのですが、許可通知メールが届かない場合、ご依頼者様が「本当に許可が出たのだろうか」と不安に思われることもあります。

中には不正を働く行政書士も存在するため、実際には許可が出ていないのに「許可された」と嘘をつくのではないか……と不安になるお気持ちも理解できます。
しかし、少し冷静に考えていただければ、申請していないのに「申請した」と偽るケースはあっても、「許可が出た」と偽るのはまず不可能です。すぐにバレてしまいますから。
いずれにしても、ご不安があれば一つひとつ丁寧にご説明します。
ご依頼者様の不安に寄り添い、疑問点をできる限り解消することこそが行政書士の役割です。

まずはご依頼者様を安心させ、収入印紙を購入して用紙に貼付し、既存の在留カードと返送用レターパックを添えて入管へ郵送しました。
入管へ直接出向けば当日に新しい在留カードを受け取ることができますが、来庁には相当な時間がかかるため、今回は郵送で手続きを行いました。
多くの方は、来庁すれば当日発行されるのだから、郵送でも同じく当日または翌日には発行されるだろうと期待されますが、実際にはそうではありません。

公式に処理時間が公表されているのは、1年前に「X」に記載された情報のみで、処理には2週間ほどかかるとされています。
幸い、水曜日に発送したところ、翌週の水曜日には発行が完了したというメールが届きました。^^

ただし、在留カードが「発行された」というメールが届いただけで、「発送した」というメールではなく、発送処理中のため数日かかるとのことで、翌日に在留カードが届くのではないかという期待は持たない方がよいでしょう。
返送用レターパックの追跡番号で確認すれば分かりますが、当日には発送されず、翌日の夕方にようやく発送されていました。

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